日本特殊陶業は次世代通信規格「5G」市場に参入し、通信システムの基地局やスマートフォン向けアンテナを開発し、2020年代半ばをめどに年商100億円規模の事業にする計画。大きさ縦横1~3センチほどで電波の送受信などを担うミリ波向けアンテナモジュールを開発。日特の強みであるセラミックスの製造技術により、データを送る電気信号のロスを抑えたり、稼働中の熱を逃がして故障・劣化しにくくした。IoTと相まって5Gの活用範囲は自動運転車の支援やキャッシュレス決済、遠隔診療まで幅広い。コロナ禍で、主力の車部品関連の需要減を背景に、収益化を急ぐ。
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